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34.宙見の神秘学〜天王星と海王星/憧れを喚起する巨大氷惑星〜
逆手に取る
30話ー33話を掛けて、じっくり土星考察をいたしました。この4話をまとめて「大人のための土星の扱い方」と名付けたく思います☺️
コロナ明けの現在、ここの影響下の人が多いように感じまして、特に深く掘ってみました。しばらく、しんどかったという状況の方も多かったようで、土星の神秘学的な役割が理解できると、土星の波長と共振して、単に振り回されていただけだとわかると思います。
そして、今まで、知らず知らずに煩悶してしまっていたのは、ただ癖になっていたのだと気づきやすくなります。土星のバイブレーションを受け取ったら、それに振り回されるのではなく、逆手にとって、自我があぶり出されていると解釈を変えることも可能。
客観視できると、あぶり出されたエゴ(自我)に、改めてまみれるのも一興。あるいは、「もういらない」と手放すのも可能だとわかってきます。
そして、「選ばされていた」との被害者意識や自己否定の世界観からの完全脱却も可能だとわかってきます。自分を幸せにできるのは自分しかいないという当たり前のことに気づき、自分に力を戻すきっかけとなる……「ピンチをチャンスに!」よく聞く言葉ですが、これが、大人のための土星の扱い方です。
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えっと……ここで、ちょっと小休止。しょうもない余談をさせてください。
この『ヘナチョコ…概論』で、前回の土星考察が終わった日の深夜のことです。夫がいつものようにザッピングをしたあと「おもろいかな?」と手を止めた番組が、『宇宙人のあいつ』という映画だったんですね。(公開が今春だったのですが、早くもAmazonプライムに登場です😀)
俳優の中村倫也くんが主人公で、バナナマンの日村さん、伊藤沙莉さん、柄本時生さんの四人の兄弟が繰り広げるアホらしいけどハートフルなコメディー。個人的に何が面白かったって、中村倫也くんが、たまたま土星人👽役だったということ。(=デフォルト設定なので、ネタバレではありませんよ😎)
今回考察したような土星人ではなかったのですが(そりゃそう。笑)土星人が地球にやってきて、てんやわんやあって、土星に戻っていくという、『ヘナチョコ概論』的にプチシンクロしててウケるお話でした。
あまり内容がないような(←ダジャレか)ほとんど意味のないストーリーではあったのですが、途中で不覚にも涙が出てしまい(笑)……倫也くんや日村さん等、共演者のファンの方は、それなりに楽しめると思います、はい。
憧れを喚起する氷惑星たち
さて、本題に戻ります。今話からは、新しい外惑星の神秘学・シンボリズムについて考察します。
近代まで占星術の世界では、水星・金星の内惑星、そして火星・木星・土星までの外惑星が主に探究されていたようです。天王星が発見されたのは18世紀の後半で、それまで、天王星、海王星、冥王星の存在は知られていませんでした。(2006年の国際天文学連合総会において冥王星は準惑星と定義されました。)
しかし、古代の物語を見てみると、いにしえの人々が、実はこれらの外惑星の発見を予見していたのではないかと感じさせる伝承もあるようです。考えてみれば、その事自体は、不思議なことではないかもしれません。
自然とともに呼吸をしていた時代、「目」には見えない星々を、「全身」で感知していた可能性がありますし、また、昔の大気の透明度とか、古代人の驚異的な視力なども因となって動物的・予知的な感覚が、今よりずっと発達していたとはありえる話ですからね。
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『天王星』ーーほとんど氷で覆われている星で、地球からは青く光っているように見えます。海王星もまた同じように青い惑星です。この二つの惑星は、大きさも組成もとてもよく似ているそうです。
天王星と海王星から、私は、両者とも同じく「憧れ」を覚えます。幼い頃、美しい外国の絵本をうっとりと眺めたことを思い出すような童心混じりの憧憬です。
この青白さは、地球の私たちの目からは、「別世界」「異世界」という感覚を喚起させます。何か夢か幻でも見ているような、そんな幻想的な気分を感じさせてくれるようです。
また、非常に微細なのですが、それぞれ少し異なった感傷を覚える面もあります。その共通点と相違点を丁寧に解き明かしていきたいと思います。
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この二つの惑星は、地球からはかなり近似ですが、さらに認識のメソッドをしてみると、また違った感覚が浮かび上がってきました。
「天王星は男性性への憧れで、海王星は女性性への憧れです」
例えて言えば、天王星は「氷」で、海王星は「水」です。「もともと同じ性質だが、表現方法が違う」と言えばいいでしょうか。(ちなみに実際のこの二つの星は、双方とも、大きな氷の核を持っている氷惑星です。)
(若干の違いですが)天王星は、海王星より大きいのに、質量は海王星より軽いのです。このことは「意志は固いが、軽く自由」を、天王星に見ることができます。(京都タロット的には《零 たろう》や《七 ヤマト》が近い感じがしますね)。
一般占星術で、「自由」を象徴しているとされる天王星。それを、天王星の実際の性質より推し量ることができるように感じます。
また、天王星は「予測不可能な革命星」とも言われています。確かに、不思議な性質がたくさんあるようです。次回、それを列挙するところからはじめます。
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