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31.宙見の神秘学〜フィクサーのような土星の魅力〜
30話からの土星についてのお話を続けます。
重みを楽しむ場だった
土星のある種の「重さ」が、不運と呼ばれる所以ではありますが、同時に、それは魅力でもあります。私たち人間は、そのことに何かエクスタシーを覚えてしまうようなのですね。以前も述べましたが、私たちが悲劇的なストーリーのドラマを好んで見てしまう、ある種の性向があるからです。
悲劇的な物語など、だれも自分の身に起こってほしくはないでしょうが、それなら、そのような映画は流行らなくてもいいはずです。それなのに、架空のこととしては、楽しみたくなる。そんな、ちょっとした趣味悪さ(笑)みたいなフィーリングを、誰しも持ってはいます。
無垢な、まるっきり悪気や邪心やいじわる心などない、天使のような状態で(つまり、そのような重めの周波数をまったく持たずに)受肉することは、今までは、皆無に近かったと思います。(今後は、増えると予想してます☺️)
前も書きましたが、土星への星間移動を「悪い男(女)と知りながら、ハマってしまう」状態になぞらえました。土星の持つ、その「変な感じ」は、私たちが地上に降りたときに挑戦しようと思ったゲームみたいなものを楽しむために、セットしたエネルギーのように感じます。
それだけ、地球とは、重さを楽しむ場であったのだと考えられます。(←目下、変容中✨🌍✨。それが惑星パラダイムシフトです)
その点が、火星と同じような混乱を表す周波数であっても、質の違うものだとわかります。
ここで、もう一度、自転速度の可視化イメージ動画を貼りますね↓
いやぁ、なんべん見ても面白すぎますね。
少し脱線して、火星の話をいたします。
火星と同期しやすい地球
火星と地球を比べますと、自転速度と傾きはほぼ同じ。実は惑星の大きさも同じくらいです。しかも、地球に近い。
そうなると、地球と同調しやすいような気がしませんか?そう、これです。動くメトロノームの同期現象と同じことが火星と地球には起こり得ます。↓
複数のメトロノームを動く台の上で動かすと,やがて全てのメトロノームが同期して同じタイミングで音を刻む、この動画。
お見事!……という話ではなくて(笑)事物は、近くて、似たような響きがあれば、干渉しあって同期してしまうんです。これは科学的に当たり前現象。なんというか、仲良しの老夫婦は顔が似てくる…みたいなもんで。違うかー🤣
つまり、火星の周波数は、地球人にとって、地球(自分)と勘違いするくらい近いということです。しかも、この火星さんは、争い好きで多弁とくる……笑。
何が言いたいかといえば、火星の声は、地球人にとって、いわゆる「エゴ」の声と同義。つまり、火星はエゴをシンボライズしていると言えます。
火星のおしゃべりを、あたかも自分のおしゃべりのように感じてしまいます。本当の自分(地球)は太陽の
(火星と地球人のエゴの関係のお話は、とても興味深いものがありますので、詳しくは、改めてお話ししようとは思います。)
一方、土星のシンボリズムについても、さらに考察をしていきましょう。
フィクサーのような土星
土星の在り方は、火星のそれ(混乱)とは、かなり質が異なります。30話でお話ししたように、多弁というより、多様な過去の記憶を溜めています。ありとあらゆる記憶の周波数を格納しているので、賢い知識人のような、フィクサーのような大物感があります。
だからこそ、星間移動する精神体にとっては、抗えない魅力に映るでしょう。土星さんには、かまってほしいのです。
そこには、いじめっ子のフィーリング、いじめられっ子のフィーリング、両方備えられています。罪悪感も、詰責も、両方あります。大金持ちであったり、赤貧であったり、さまざまな人生体験で得るフィーリングのすべて。土星は、地上(地球)での、すべての記憶の周波数の巨大な集積場に見えます。
精神体は、それらの周波数の、特に心惹かれるものを自分に引き込みます。それを、地上で錨のように下ろして受肉し、地上ゲーム開始です✨🎬✨
土星の凄み
今、土星を「記憶の周波数の集積場に見える」と書きましたが、もちろん、それは地球転生予定の魂にとってという意味です。さらに宇宙的な精神体から見れば、まったく違う星のように見えている可能性も高いです。
では、地球人である限り、土星からは重々しいエネルギーしか受け取れないのか?というと、それは違うと思います。
ある全く同じ記憶(過去)の映像であっても、それに対して、土星さんから(なぜか「さん」付けしたくなる☺️)どのような感覚・フィーリングを引き込むのかについては、個性があるはずです。
ここからが、ちょっと大事なところからもしれませんので、丁寧に書きたいと思います。
土星は「単に」心情的感覚(特定のフィーリング)を与えるだけなのです。記憶というのは、土星においては多岐に渡ります。そこが土星の、ほんとうにすごいところだと感じます。
たとえば、山火事が起きたと言う、だれかの過去生もきっと格納していることでしょう。ただ、土星が響かせているのは、ニュースのように「山火事になりました」という事実というより、その時に味わう心情的感覚のすべてです。
山火事になったことで、燃え移りすべてを失って絶望したというフィーリングや、危険な目に遭って、恐怖を感じたこと、パニックになったこと、晴天の霹靂的なショック状態…etc……起こりうる心情を言葉にしましたが、伝えたいことは、そうではないのです。その時、体に感じるであろう言葉になる前の体感・フィーリングのことです。
山火事という出来事から、マイナス事項における、人間が味わいそうなフィーリングを述べましたが、ここで考えてみてください。土星が格納している記憶とは、言葉というより心情的感覚(心情からの反応として体感しえるもの)です。
ですから、同じ山火事であっても、人によっては「停滞していたことが一掃された爽快感」とか、「すべてが無に帰することになって、かえってホッとした」など、体感的に、一般的に考えられている心情とは全く違う何かを感じている人もいるかもしれない。
ひょっとしたら、すべて燃えさって「ヤッター!」という喜びすら感じている人がいるかもしれないのです。
いいでしょうか?土星の凄みとは、それらの悲喜こもごもの感覚・体感のすべての周波数を湛えているということです。
土星の持っている、それら複雑で多岐にわたる周波数・フィーリングから「お好み」を、精神体に引き入れて、地上に向かいます。なんだか、地上体験インナーランドへのチケットみたいなもんですね。
土星滞在中に、なんらかの重みのエネルギーを精神体は浴びますが、多種多様なフィーリングの中から、どのようなエネルギーを「浴びがち」なのかというのは、そこが、占星学における、座相、アスペクトが絡んでくるところだと思われます。
この点については、またの機会に掘り下げてみますね。
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